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TIBCO™ Spotfire® 導入事例「日本ティブコソフトウェア株式会社」 東芝電子エンジニアリング株式会社 澤田静雄代表取締役社長 ~ビッグデータマガジン・インタビュー~

time 2014/04/22

TIBCO™ Spotfire® 導入事例「日本ティブコソフトウェア株式会社」 東芝電子エンジニアリング株式会社 澤田静雄代表取締役社長 ~ビッグデータマガジン・インタビュー~

ビッグデータ業界のキーパーソンにお話をうかがう「ビッグデータマガジン・インタビュー」。前回ご紹介したTIBCO™ Spotfire®の導入事例編として、ユーザ企業である東芝電子エンジニアリング株式会社 代表取締役社長の澤田静雄さまと、日本ティブコソフトウェアで導入支援のコンサルティングをされている及川光博さまに導入・活用事例をお聞きしました。

 

ビッグデータ活用事例 TIBCO Spotfire澤田静雄さま

東芝電子エンジニアリング株式会社
代表取締役社長

 

 

 

ビッグデータ活用事例 TIBCO Spotfire及川光博さま

日本ティブコソフトウェア株式会社
マネージャ スポットファイアー・ソリューションズ・コンサルタンツ

 

 

 

―――東芝電子エンジニアリング株式会社について教えてください。

東芝電子エンジニアリング株式会社は、1982年に株式会社東芝の100%出資で設立されました。20万人以上の社員を抱える東芝グループにおいて、エンジニアリングを通して、製造ラインを多面から支援する活動を推進することをミッションとした会社です。

主に、生産設備やラインの設計・製作・据付、IT情報システムの開発・構築・運用、品質工学の教育・コンサルティング・ソフトウェア開発、各種電子デバイスの開発・設計、製造技術、応用技術、評価技術などを提供し、製造ラインのデータイノベーション、プロセスイノベーションを実現しています。

 

―――TIBCO Spotfireとの出会いについて教えてください。

1977年に株式会社東芝の総合研究所に研究者として入社し、エンジニアとして半導体の開発段階はもちろん、量産段階に入ってからも必要となる膨大なデータの分析や、パラメータの最適化などを行っていました。

1999年からは、自らがデータ分析を行いつつ、“教える立場”になることも増え、さまざまな分析ツールを検討・試用するようになりましたが、『自ら分析し、課題を的確に認識する』というニーズを満たす製品にはなかなかめぐり逢えませんでした。

そんな中、2004 年6 月に別の商用でサンフランシスコを訪れた際、急遽呼び出されて参加した打ち合わせで、偶然Spotfireと出会いました。

 

―――TIBCO Spotfire導入の決め手はどのようなものだったのでしょうか。

従来の業務で行われていたデータ分析と、Spotfireによる分析にかかる時間を徹底的に比較しました。当時、約100 分程かかっていた「半導体の工数分析」を、Spotfireを用いると21分で終了できました。

また、さまざまなパラメータを変更しなければならないことから1 件あたり7 時間を要していた「歩留まり解析」はたったの1 分で分析でき、決め手としては充分すぎるものでした。

さらに、高速であるだけでなく、大量のデータを処理できることも大きな評価ポイントでした。Excelでは、半導体の大量データのうち、ごく一部分しか処理できず、その処理を繰り返さなければならなかったのです。しかし、Spotfireによって、従来の業務で扱ってきたデータ量ならば、ほぼ一度で分析できるようになりました。

正直、初めて導入した時、「これまでやっていたことは何だったのか」とすら思えてきました。

ビッグデータ活用事例 TIBCO Spotfire

動的な情報提供
(クリックにて拡大表示されます)

 

―――TIBCO Spotfireの活用シーンを教えて下さい。

Spotfireは、これまでの“統計ソフト”がもつ統計処理と“ BI”がもつデータのビジュアライズの両方を有するので、その深い分析とビジュアルから、現場での意思決定に活用しています。

半導体の工場では、数百以上のパラメータを取得しており、分析するデータが非常に膨大です。そこで、例えば分析手法としてクラスタ解析を活用し、複数の製品に関する情報をグルーピングして比較することで、データの中に存在する傾向を1 クリックで瞬時に表示できるので、その後の意思決定に大いに役立てることができます。

ビッグデータ活用事例 TIBCO Spotfire

その場で意思決定
(クリックにて拡大表示されます)

―――TIBCO Spotfireを活用していく上での課題はありましたか。

導入意思決定の早さに対して、その後の活用については2つの課題があがりました。1つは、Spotfire製品に限った話ではないですが、「今までのやり方を変えたくない」という現場からの声でした。

こういう場合、各現場に出向き、実際に使っているデータを“見える化”し、具体的に効果を見せるのが有効でした。デモデータやサンプルデータで分析しても、現場は納得しません。そこで、日本ティブコソフトウェア社のエンジニアにも同行してもらい、その部門で実際に活用しているデータを目の前で可視化することで得られる納得感をもって説得しました。また、同時に、Spotfireは数時間でひと通り操作を習得できる点も、現場が受け入れやすい要因だったと感じています。

もう1つの課題となったのは、分析対象となるデータのマージでした。どの現場でも、分析したいファイルが異なるサーバに格納されていたり、項目が異なっていたりといったことが起きていました。このままでは分析ができないのですが、この課題に対しては、Spotfireの効果に納得してくださった現場の賛同者の方が “旗振り役”となり、毎朝、複数のファイルを1 つのシートに集約し、Spotfireで見られるようにしてくれました。

 

―――TIBCO Spotfireはどんな効果をもたらしたでしょうか。

TIBCO Spotfire効果

TIBCO Spotfire効果
(クリックにて拡大表示されます)

Spotfire製品は分析のツールであり、前述したとおり、この分析ツールを駆使し、たくさんの考察を行い、意思決定や行動に移すことで効果を生み出します。例えば、製造ラインでいえば、実験回数の削減や、製品の性能向上、品質向上などに寄与します。その結果、効果としてはコスト削減や、開発時間の短縮、投入リソース削減、早期市場投入などが期待できます。

一例をあげると、工場で毎週行われている朝会ではその場での結論が出ないことが多く、追加分析が必要な状況でした。しかし、Spotfireにより、動的かつスピーディーな可視化を実現し、その場で原因究明や対策発見ができるようになりました。結果、意思決定の“先送り”が激減し、新商品開発などの期間の短縮効果を生み出しました。

 

―――その他に、最近のユーザ事例にはどのようなものがありますか。

 

及川光博さま

最近のビッグデータ事例では、社内に蓄積されているデータに加え、今まさにリアルタイムに動いている外部データも処理しながら、ビジネス価値につなげるような事例が増えつつあります。

元々、製薬の研究や製造業の工場におけるデータの可視化事例が多かったのですが、最近では、営業の指標管理や、効果的なクーポン配信の実現などのセールス・マーケティング事例も増えてきています。

また、海外では金融機関の事例として、クレジットカードの発行可否診断やCLO(Card Linked Offer)と呼ばれる決済情報を用いたリコメンデーションの仕組みを実現しています。この金融機関の事例は、TIBCOがアナリティクスだけでなく、CEP(Complex Event Processing:複合イベント処理)などのイベントプロセシングにも取り組んでいるからこそ提供可能なソリューションです。昨今、M2MやIoTが注目されていますが、製造業においては、長らく製造工程のセンサーデータや試験データの有効活用に腐心されているケースが多々あるのではないかと思います。今後は、従来の可視化分析のケースに加え、このような領域でも、顧客業務に密接に関係するさまざまなモデルを作りながら、さまざまな導入事例が増えてくるだろうと考えています。

 

―――最後に、現在セルフサービスBIソリューションの導入を検討している皆さんにコメントをお願いします。

澤田静雄さま

 検討に時間をかけすぎずに、まずはトライアルでもよいので使ってみてほしいです。今回ご紹介した東芝の事例にもあるように、現場で実際に活用しているデータをその場でSpotfireを用いて可視化できれば、現場での納得感につながるはずです。そこで、現場でスピーディーに分析した内容を踏まえ、トップが意思決定し行動に移せれば、自ずと導入成功に繋げられるでしょう。

及川光博さま

ビッグデータ活用事例 TIBCO Spotfire

TIBCO Spotfireを用いれば、ビジネスユーザーが、セルフサービスで大量のデータを簡単に可視化し、業務課題を解決するために探索的な分析を可能します。得られた知見や分析のノウハウをプロセスとして実装した分析アプリケーションやダッシュボードを、業務主導で迅速に構築・展開することができます。また統計言語R等を活用し、予測分析など高度な統計/データマイニングの手法を分析アプリケーションに実装し、かつエンドユーザーにはシンプルかつビジュアルなインターフェースで組織に広く展開することができます。大規模なエンタープライズでの展開を企業のビジネスにダイレクトに高い価値をもたらします齎します。

そして、アナリティクスの高度化のステップとして、最新の事例でも紹介したようなリアルタイムに取得される情報のストリームを組み合わせた分析とビジネスプロセスの実行まで、一社で提供・サポートできる非常に稀有なベンダーが日本ティブコソフトウェアです。

 

―――インタビュー後記

澤田社長は、企業のトップであり、また、20年以上半導体の現場でデータに向き合ってこられた「実務におけるデータ分析のエキスパート」でした。そのトップと分析官の両方の目を持たれている澤田社長へのインタビューの中で、非常に印象に残ったのが、たびたび登場した「手段の目的化」という言葉です。

「分析は手段でしかなく、その後の判断・意思決定・行動が重要である」という言葉を、20年以上の生々しい体験談とともに澤田社長がお話されるのを聞くと、非常に良いツールであればあるほど陥りがちな“分析して満足してしまう”という状態に陥ることへの強い危機感をおっしゃられていたのだろうと感じました。

使う前に悩むのではなく、使ってから考えてみる。

TIBCO Spotfireは、その考える幅や分析の種類を可能な限り広げられるセルフサービスBIソリューションでした。そして、分析で終わらせずに行動に移すことの重要性を改めて肝に銘じる良い機会となりました。

(ビッグデータマガジン 高橋 範光)

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