ビッグデータマガジン

「1回で終わり症候群」日経情報ストラテジー誌「ビッグデータ活用、4つの罠」連載記事より

time 2014/07/04

「1回で終わり症候群」日経情報ストラテジー誌「ビッグデータ活用、4つの罠」連載記事より

ビッグデータマガジンの高橋です。
日経情報ストラテジー誌の連載4回目の記事がでました。

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/backno/IS0268.html

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日経情報ストラテジー 2014年7月号

ビッグデータ活用、4つの罠 第4回

1回で終わり症候群 途中でやめては成果半減(073p)

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/backno/IS0268.html

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以下、限られた誌面で書ききれなかった内容です。日経情報ストラテジー誌と合わせて、ご一読ください。

 

■第4回「1回で終わり症候群」について

<「エクセルとは何が違うの?」>

「1回で終わり症候群」について触れる前に、「まずは触って欲しい」ということについて書きます。

ビッグデータやBIの話をする時、「エクセルとは何が違うの?」という質問をもらうことがあります。もちろん、最近のエクセル2013にPower BIを組み合わせれば、発見・分析・可視化といった示唆につながるビッグデータ活用が可能です。しかし、ここではそのような意味で聞かれているのではなく、「エクセルでもできるでしょ」という質問であることが多くあります。

さらに話を聞いてみると、実は「ビッグデータやBIを触ったことがない」という方からの質問であることが多いということがわかってきました。

これまでビッグデータマガジンでも、ビッグデータやBIの有用性、便利さについて触れてきました。しかし、実際に触ってみないとわからない部分が少なからずあります。Googleには「100聞は1デモにしかず」という格言があるそうですが、とにかく、まずは触ってみてください。そしてその便利さを体験いただければと思います。

 

<無料トライアルが本格導入につながらないのはなぜか?>

ここから本編に入りますが、なぜそんなに便利なツールがトライアルだけで終わってしまうのでしょうか。

無料トライアル期間が設定された製品を使って分析を行う場合を考えてみましょう。限られたトライアル期間ですから、一つでも多くの示唆を得るために、分析担当者は一生懸命分析を行います。結果、分析環境としては満足度が高いものの、「効果が得られたか」という問いに対してはNOとなってしまいます。なぜなら分析に専念しすぎるあまり、その結果を現場でのアクションにつなげていないからです。

第3回の「“それ知ってる”症候群」でも書いたとおり、ビッグデータ分析の示唆も重要ですが、その後のアクションこそが成果につながります。分析結果だけで満足し、アクションをおこしていなければ、「分析するのには便利」だが、「効果が出ないので必要ではない」、と判断されてしまいます。

旧来のERPなどのシステムは、法律や制度への対応、業務効率化の観点で導入する「必要性」を社内に説明しやすいのに対し、ビッグデータはどうしても優先順位が下がってしまう傾向にあります。

ましてや無料期間中に得られた示唆を基にアクションに移せるかというと、無料であることが逆に仇となり、社内の承認を得るのに時間がかかり、結局行動に移せずに期間終了となってしまうこともあるようです。

そこで、たとえスモールスタートでもいいので、実際に費用を払って続けてみることをおすすめします。たとえ少額でも費用を支払えば、費用対効果を考えアクションに移す機会も増えてくるでしょう。そうやって最初は小さくても、目に見える成果が少しずつ積み重なり、本格的な導入につながっていきます。

 

<ビジネス環境は常に変わり続ける>

そしてもうひとつの使い続ける理由が、「環境は常に変わり続け、問題は常に変化する」ということです。例えば、リアルタイムで取得したデータを分析すれば、現状を捉えることができ、現時点の問題を発見することが可能になります。

しかし、問題は日々刻々と違い場所で発生しており、解決が求められます。そして、定常的にこの問題発見・解決のサイクルを回し続けることで、非常に高度で生産的な業務を進めることが可能になります。これは「1回で終わり」では得られない、継続することによるビッグデータの真の効果といえます。

この効果を得るには、データを分析し続ける必要があり、それができる人材が必要です。

ビッグデータがこれからもますます普及していく中で、システムと人材への投資を継続する事こそが、勝ち残っていくための選択になるでしょう。最初は大きな投資でなくてもいいので、まずは継続できる範囲から進めていくことが重要です。「継続は力なり!」という言葉が示す通り、「1回で終わらず」続けていきましょう。

日経情報ストラテジー誌での連載は今号が最終回です。皆さん、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


<関連記事>

日経情報ストラテジー誌「ビッグデータ活用、4つの罠」連載コラム

第1回 闇雲に集める症候群 中身を知り小さく始める
第2回 データは神様症候群 現場を理解し多角的に見る
第3回 “それ知ってる”症候群 わかっているが行動せず


<プロフィール>

ビッグデータマガジン編集長 高橋高橋 範光(たかはしのりみつ)

株式会社チェンジ 取締役
ビッグデータマガジン 編集長

大学・大学院で、経営工学や集団意思決定支援を専攻。

卒業後、大手外資系コンサルティングファームに入社。業務システム開発、Webシステム開発、マーケティングROI分析など多方面に渡るITコンサルティングに従事。

現在は、株式会社チェンジの取締役としてIT企業の人材育成に携わりつつ、データサイエンティスト育成事業や、データ解析コンサルティングを手掛ける。

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