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IoT先進国インド発! 靴の中からランナーの悩みを解決

time 2015/01/22

IoT先進国インド発! 靴の中からランナーの悩みを解決

IT業界が強いインドにおいて、IoT分野で「靴」が注目を浴びており、いくつかのスタートアップ企業が誕生しています。今回はその中で注目を集める企業「ReTiSense」社とその取り組みをご紹介します。

*本記事はインドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト「インド進出支援ポータル(http://www.india-bizportal.com/)」からの寄稿記事を、ビッグデータマガジンで一部編集しております。

 

■Internet of Things (IoT)

パソコンや携帯がインターネットに当たり前につながるようになった今、次の革新が起こる分野として期待されるのは、車・家電・日用品など全ての“モノ”がインターネットにつながり、その“モノ”同士が情報をやりとりして新しい価値を生み出すという考えです。これがInternet of Things (IoT)といわれ、冷蔵庫がインターネットにつながり牛乳がいつなくなりそうかを家族に教えてくれるといったものから、全ての車がインターネットにつながり各車から送られてくる膨大なデータを使って各地の渋滞状況や天気を分析して情報提供するなどの例があげられます。

元々、IT業界が強いインドにおいても当然話題の分野であり、インド政府は2020年までに約2兆円の産業に育成するための支援をしています。このインドのIoT分野で「靴」が注目を浴びており、いくつかのスタートアップ企業が誕生しています。本日はその中の1社であるReTiSense社をご紹介します。

ReTiSense社http://www.retisense.com/
設立:2014年
本社:バンガロール
事業内容:ランナーへのアドバイスができるセンサー付きインソール(中敷)開発

 

■ランナーの一歩一歩を分析するランニングシューズ

何か“モノ”をインターネットに接続して情報をやりとりしたら新しいサービスが提供できるのではないかという幅広い概念を使って、いろいろなことが考えられますが、身近な悩みを解決したいと思ったのが今回紹介するReTiSense社が開発するインターネットにつながった靴のインソール(中敷)です。インソールをインターネットにつなげて何をするのかと思われるかもしれませんが、世界中のランナーにとっては悩みがあります。創業者は元々インテルの半導体ソフトの技術者で、10年以上続く熱心なランナーでもあったのですが、足に問題を抱えるようになりました。そこで、インソールにセンサーつけて足や膝にかかる圧力を計測し、スマートフォンを使ってそのデータを解析し、正しい走り方をリアルタイムでアドバイスしたり、フィットネスコーチが蓄積されたデータをインターネットを介して分析してアドバイスを提供することを考えました。それが、この“一またぎ(stride)”と“分析(analyzer)”という言葉を組み合わせて名付けたランニングシューズ「Stridalyzer」です。

IoT インドでの取り組み

【ReTiSense社Websiteより】

 

 

■グローバルに行う資金調達

インドのITの中心地バンガロールに設立された会社ですが、資金調達はグローバルに行っています。創業時には約500万円をアメリカの投資家から調達しました。その後は、関心のあるプロジェクトに多数個人が出資することを可能にするクラウドファンディングのKickstarterを使い、「Stridalyzer」に関心がある25カ国300人から合計約350万円の資金を調達しました。

インドでは、誰に聞いても好きなスポーツはクリケットと答えが返ってくるように、他のスポーツはあまり盛んではなく、他国に比べてまだマラソン人口は大きくありません。しかしReTiSense社は、資金調達の状況から消費者の期待が見えてくるように、アメリカを中心とした先進国をまずは主要な市場として見込んでいます。ReTiSense社のにはインテル出身者などの半導体関連技術に長年の経験を持つ人が集まっており、この「Stridalyzer」を皮切りにして、IoT関連の製品を多く開発していくことも考えられます。

インド企業を道先案内人としてパートナーを組み、日系企業があまり知見をもたないアフリカ等の新興国市場を開拓していくべきとの提言をよく聞きます。IT関連では昔から開発請負拠点としてアメリカ等の先進国とのつながりが強かったため、このようなスタートアップ企業でも創業当初からインド国外の先進市場を狙っていく事例は多く見られます。ReTiSense社は、Asicsなどランナーをサポートするスポーツ関連企業にとって、製品・対象市場とともに重なり相乗効果が考えられる会社ですし、インドの技術を活用して新興国のみならず先進国へ逆に攻め込むことは、他の企業にとっても一つの提携方法の形と言えそうです。

 

 


【寄稿サイト情報】

インド進出支援ポータルインド進出支援ポータル

http://www.india-bizportal.com/

インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト「インド進出支援ポータル」の協力のもと、ビッグデータマガジンでは海外におけるビッグデータ活用に関する情報をご提供いたします。

 


【執筆者プロフィール】

”パミット” インド事業開発・事業投資専門

Eコマース事業で起業・資金調達・事業開発を経てエグジット後、戦略コンサルティングファームにて 消費財マーケティングに関わる。
現在は、インド企業を対象としたM&A及び買収後の経営に従事。
インドにて日本の強さが活かせる革新的な事業を各パートナーとともに構築中。デリー在住。

 

    

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