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「新しいクーポンのカタチ」 ~進化型CLO(Card Linked Offer)サービスを大日本印刷と日本ユニシスが提供開始~

time 2015/03/31

「新しいクーポンのカタチ」 ~進化型CLO(Card Linked Offer)サービスを大日本印刷と日本ユニシスが提供開始~

2015年3月3日~6日まで開催されたリテールテックJapanにて、大日本印刷株式会社(以下DNP)と日本ユニシス株式会社(以下 日本ユニシス)は、クレジットカード発行企業が保有する会員情報を活用し、クーポン等の特典を発行するCLO(Card Linked Offer)サービスに関する新しい取り組みについて発表しました。
今回はビッグデータ時代のマーケティングサービスのひとつ、CLOについてとりあげます。


■CLO
(Card Linked Offer)~クレジットカード連携型クーポン~とは

CLO(Card Linked Offer)とは、ひとことで言うとクレジットカード連携型クーポンです。アメリカでは40万以上の加盟店がすでに参加し、1億5千万人以上の利用者に普及しているといわれています。

サービスに合意した利用者は、過去のクレジットカード利用履歴などからお勧めされたクーポンを専用アプリもしくはWebページ等で予め利用宣言しておきます。その後、加盟店でクレジットカードを用いて該当商品を購入すると、自動的に特典が適用されるという仕組みです。

CLO~クレジットカード連携型クーポン~とは

CLO~クレジットカード連携型クーポン~とは
(クリックにて拡大表示されます)

 

CLOは各自の購買履歴からお勧めされるクーポンのため、一斉に同一のクーポンが発行されるバラまき型クーポンとは異なり、利用者は自分好みのクーポンが届く可能性が高まります。また、クレジットカード支払時にクーポンが自動的に適用されるため、クーポンを持ち歩いたり、精算時にスマホ画面を提示したりする行為は必要なく、リマインドによってクーポンを使い忘れることも少なくなります。

一方、加盟店側は、さまざまな購買情報を用いてクーポンを配信する対象者を絞り込むことが可能になります。さらに、クレジットカード利用環境があれば、クーポン発行のための専用端末を購入する必要がありません。クレジットカードの支払い処理でクーポン処理も自動的に適用されるため、現場スタッフはオペレーションレスでクーポンに対応できます。

また、成果報酬型のCLOの場合、クーポンが使われた時のみコストが発生し、決済情報から利用者がクーポンを使ったかどうかがわかるため、ROIを可視化でき、データにもとづいた販促投資が行えます。

 

■一般的なCLOの特徴

利用者にも企業にもメリットをもたらすCLOですが、CLOの特徴はそれだけではないと日本ユニシス 鈴木悟嗣氏は説明。「某クレジットカード会社との実証実験を通じて、CLOは競合他店には見えにくいマーケティング手法であることがわかりました。利用者に直接キャンペーンが告知されるため、不必要な価格競争に陥りにくくなります。また、気付かなかった優良顧客を発見できる仕組みだということも実証できました。」とコメント。

 

■商品単位でのクーポン発行が可能 DNPと日本ユニシスによるCLOの特徴 

新しいクーポンのカタチとなるCLOは、これまでに株式会社カンム、株式会社野村総合研究所、TIS株式会社が既にCLOサービスに参入しています。しかし、DNPとユニシスのCLOは他社のCLOと異なる特徴があります。

通常のCLOはクレジット決済情報をもとに顧客分析を行い、適切な特典を付与します。クレジットカード情報からはその人の年齢などの属性や、どのお店でいくら支払ったかの情報はわかりますが、そのお店で何を購入したかといった明細情報まではわかりません。そのため、“来店ポイント”や“買い物合計○万円以上で特典を受けられる”など、大きなくくりでの取り組みとなり打てる施策のバリエーションがあまり増やせませんでした。

一方、DNPと日本ユニシスのCLOはPOSデータに着目し、どの商品が買われたかの判別を購買データで証明します。対象とする商品が購入されたことがわかるようになったことで、その購入に対して特典を適用することができ、商品単位でのキャンペーンが行えるようになります。
DNP C&I事業部 ビジネスイノベーション本部 新規ビジネス開発室 中根祐二氏は「CLOというとクレジットカード会社の取り組みと思われがちですが、私たちが提供するCLOは、デジタルマーケティングの要素も含む“進化型CLO”と言えます。」と発言。

DNP 中根祐二氏(左) 日本ユニシス 鈴木悟嗣氏(右)

DNP 中根祐二氏(左)
日本ユニシス 鈴木悟嗣氏(右)

また、「DNPと日本ユニシスが提供するCLOは、商品単位にバラエティに富んだクーポンを発行でき、メーカーキャンペーンに応用できます。メーカーキャンペーンが行えるということは、メーカーがCLOを通じて利用者とつながることができるため、メーカーCRMの一環として利用することが可能になります。」と説明。

 

■進化型CLOが実現する新たな“エコシステム”

クレジットカード情報を活用した新たなマーケティング手法“CLO”。

消費者・生活者は、自分の嗜好に合った特典情報をメーカーから小売店を経由して受け取り、デジタル決済をするだけで簡単に購入できます。そして広告主となる各企業は、クレジット会社に蓄積されたデータを活用し、メーカー・小売が連動したキャンペーンによってROIを検証することができ、その結果、最適な対象者へ最適な特典を付与するためのPDCAサイクルを回し続けることが可能になります。

進化型CLO (クリックにて拡大表示されます)

進化型CLO
(クリックにて拡大表示されます)

 

CLOは、消費者・加盟店・クレジットカード会社・メーカーのそれぞれが、データを活用することによって、メリットを享受できるエコシステムといえます。

 


【関連記事】
「日本ユニシス株式会社」~ユーザシナリオにあったビッグデータ導入を推進~ビッグデータマガジン・インタビュー(2014年4月掲載)
http://bdm.change-jp.com/?p=1270 


【執筆者情報】

ビッグデータマガジン 土本寛子土本 寛子(つちもと ひろこ)
ビッグデータマガジン副編集長

【経歴】モノづくりに興味を抱き、製造業向けシステム開発プログラマー、SE、業務およびシステム導入コンサルタントとして従事。また、ナレッジマネジメントやWebデザイン開発などにも関与。
現在はビッグデータマガジンを運営。

 

    

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