2017/07/06

ビッグデータマガジン副編集長の谷内です。
今回は先日行われたAlteryx社のロードショーに行ってまいりましたので、記事にまとめました。
データ分析の現状
昨今ではデータを用いた「データ・ドリブン」なビジネス戦略の立案が重視されるようになりました。
データを用いて成功している企業は、アメリカのGoogle、Amazon、Netflix、日本でもトヨタや大阪ガスなど挙げればキリがありません。そのような中でデータ分析ができる人材の市場価値は大きく上がっています。
しかし現在、企業で生み出される膨大なデータ分析業務に対して、データ分析専門チームのリソースだけでは足りないという状況が起こっています。
また、各部署が独自の方法やツールでデータ分析を行うため、使われているツールや、分析手法も各部署を超えて、共有されることがない状況です。
Alteryx 社のミッション
「『同一プラットフォーム上での実質上のセルフサービスによる分析作業の効率化』をサポートする事で『アナリティクスの変革』を促していく」
このミッションは何を意味するのでしょうか。
現状、一般的な企業に多い形態は、データ分析の専門家のチームをつくり、重要な課題に対処している形態です。しかし、データ分析チームが全ての課題を分析するには時間が足りません。
そのため、企業では、データ分析チームが取り組めない課題について、それぞれの部門がエクセルなどのツールを使って分析することになります。
そこでAlterxyを導入すると、データ加工からデータ分析が一元化され、同一のプラットフォーム上で実行できるようになります。
同一のプラットフォーム上でデータ分析を行なっているので、他のチームや部門がどのようにデータを活用しているかも分かるようになり、部門間に合った壁が取り除かれます。
また、コードを書かなくてもデータ分析を実行することができるようになるので、プログラミングの知識がないビジネスサイドの人材がデータ分析を効率的により深いレベルでできるようになります。
これにより各部門がデータ分析チームに頼らなくても、ハイレベルな分析を行えるようになり、分析の質や量が飛躍的に上昇します。
これがAlteryx社の掲げる、「『同一プラットフォーム上での実質上のセルフサービスによる分析作業の効率化』をサポートする事で『アナリティクスの変革』を促していく」というミッションの目指すところです。
各部門で自由にデータを分析できて、現場を知っている人間がデータに基づいた戦略を打ち出せるようになると、非常に効率的ですよね。
次に、Alteryx platformの優れた点について整理します。
Alteryx platformの利点
分析環境を統合したエンドツーエンドのプラットフォームを提供
データの加工から分析まで全て同一のプラットフォーム上で行います。そのため、データの分析手順や分析結果の共有が容易になります。IT部門、ビジネス部門で部門間に知識やスキル面で障壁がある会社も多いですが、Alteryx製品を導入することで、同一形式でデータ分析を行うことができ、部門間の障壁を減らすことができます。
データの前処理や共有が容易
データ分析業務において、データを準備するのに要する時間は、全体作業の7割以上といわれています。また、データを探すこと自体に多大な時間を要する企業が多いというのが現状であり、分析までの過程で発生する人件費は年間6兆円規模とまで言われています。Alteryxは、あらゆる部門のデータベースをつなぎ、データの前処理を簡単に実行できるので、この手間を省くことができます。他部署との情報の伝達や連携に数週間の期間を要していたアナリストからも、作業を大きく削減できたという声が上がっているそうです。
機械学習が可能
最近流行りの機械学習ですが、まだまだコードを書いて実行するのが難しいという印象を持っている方も多いでしょう。しかし、機械学習をビジネスサイドの人材が簡単に使えるようになることで、分析の効率を大きく上げることが可能です。
これら以外にも、たくさんのメリットが紹介されていました。
データ分析を現場の人間が行い、社内のデータが全て、同じ形式で共有できるプラットフォームAlteryx。今後の発展が期待されるところです。
【執筆者情報】
ビッグデータマガジン副編集長。好きな言語はPython。
神戸大学経営学部卒業後、人工知能とビッグデータが世界を変えると確信し、チェンジに入社。
弊社ではビッグデータを扱うデータサイエンティスト育成の研修も行なっております。
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http://www.change-jp.com/service/iot/basic/
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